平成2020年10月22日
2021年度 研究助成(上期募集分)の決定
冲中記念成人病研究所の事業として、7月から募集しておりました研究助成に多数の応募があり、審査会ならびに研究委員会で審査した結果、次の19件に対し助成することを決定いたしました。
1.非アルコール性脂肪肝炎の病態・治療における宿主遺伝性要因のインパクト
(芥田 憲夫 肝臓内科)
2.Helicobacter cinaedi(ヘリコバクター・ シネディ)感染症に関する疫学研究
(荒岡 秀樹 臨床感染症科)
3.アルツハイマー型認知症のエクソソーム解析と発症素因と臨床的バイオマーカーの検索-3
(井桁 之総 高齢者総合診療部)
4.悪性リンパ腫のサルベージ化学療法を対象としたフィルグラスチムの先行バイオ医薬品と後続品の有効性・安全性の検討
(伊藤 忠明 薬剤部)
5.同種臍帯血移植後の GVHD 予防方法の臨床成績に与える影響についての前方視的検討
(内田 直之 血液内科)
6.世界肺癌学会より提唱された肺腺癌における病理学的 grading system の検証
(宇留賀 公紀 病理部)
7.肝硬変を背景とした肝細胞癌切除患者における体組成データの意義:主に内臓脂肪/皮下脂肪比(VSR)に関して
(大久保 悟志 消化器外科)
8.脂質異常症の原因についての研究-2
(大久保 実 内分泌代謝科)
9.ヒト消化管腫瘍および消化管正常粘膜に対する最適オルガノイド培養法の確立
(落合 頼業 消化器内科)
10.ER陽性乳癌における Retinoic acid-inducible gene Ⅰの免疫組織化学的な解析
(佐藤 順一郎 病理部)
11.進行肝癌における術前化学療法と conversion surgery の意義に関する検討
(進藤 潤一 消化器外科)
12.B型慢性肝疾患に対する核酸アナログ治療でHBs 抗原陰性化例における核酸アナログ中止後の予後に関する検討
(鈴木 文孝 肝臓内科)
13.高齢者に対する臍帯血移植における従来と新規の移植前処置の比較
(髙木 伸介 血液内科)
14.クッシング病におけるUSP8 依存性シグナル伝達ネットワーク機構異常の解明
(竹下 章 内分泌代謝科)
15. 成長ホルモン産生下垂体腺腫の組織型とソマトスタチン受容体発現の関連
(西岡 宏 間脳下垂体外科)
16.レム睡眠中の睡眠時無呼吸が糖尿病網膜症に与える影響と治療効果の検討
(西村 明洋 内分泌代謝科)
17.家族歴の明らかでない多発性囊胞肝患者の臨床的遺伝子特徴の検討
(星野 純一 腎センター内科)
18.同種造血幹細胞移植後の骨粗鬆症の発症率と予後に関する研究
(森 有紀 血液内科)
19.蛋白尿陰性糖尿病性腎臓病における腎障害進展メカニズムの解明:尿細管間質障害マーカーとして血清ヘモグロビン濃度を用いた全国腎生検コホート研究
(山内 真之 腎センター内科)
令和2年度 科学研究費助成金交付が決定
文部科学省、日本学術振興会に申請していました学術研究助成基金助成金のうち、研究活動スタート支援1件について内定通知がありました。
・研究活動スタート支援
間野 かがり
「神経細胞特異的な転写制御機構から迫るアルツハイマー病の病態」
寄付ご芳名
研究所ニュース463以後、下記の方よりご寄付がありました。
宮部 信子 様 |
貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。
当研究所は、第2代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章(昭和45年11月)を記念し、政・財界の支援を得て昭和48年5月設立いたしました。 虎の門病院と密接な関係のもと、成人病(生活習慣病)の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。