平成２０２１年１０月１０日

２０２２年度　研究助成（上期募集分）の決定

冲中記念成人病研究所の事業として、７月から募集しておりました研究助成に多数の応募があり、審査会ならびに研究委員会で審査した結果、次の２０件に対し助成することを決定いたしました。

１．胆嚢癌の腫瘍位置による予後の差を生み出すメカニズムに関する病理学的検討
（赤埴　未宝　消化器外科）

２．非アルコール性脂肪肝炎の病態解析におけるリキッドバイオプシーの臨床的有用性
（芥田　憲夫　肝臓内科）

３．Helicobacter cinaedi（ヘリコバクター・シネディ） 感染症に関する研究：治療法の確立に向けて
（荒岡　秀樹　臨床感染症科）

４．骨髄異形成症候群に対する多彩なアプローチの予後に与える影響
（内田　直之　血液内科）

５．肺腺癌における tumor spread through air space の grading system の構築の検討
（宇留賀　公紀　病理部）

６．膵頭十二指腸切除胃膵吻合後の長期予後の検討
～膵内外分泌機能と膵の形態的変化の関連～
（大久保　悟志　消化器外科）

７．脂質異常症の原因についての研究－３
（大久保　実　内分泌代謝科）

８．ヒト胃腫瘍および胃正常粘膜に対する最適オルガノイド培養法の確立
（落合　頼業　消化器内科）

９．低悪性度 B 細胞リンパ腫診断における FISH の有用性の検討
（久米　絢子　病理部）

１０．体成分分析を用いた肝切除術後難治性腹水発症リスクモデルの確立と評価
（進藤　潤一　消化器外科）

１１．Ｂ型慢性肝炎に対する核酸アナログとインターフェロンのadd-on 治療に関する検討
（鈴木　文孝　肝臓内科）

１２．Ｃ型慢性肝疾患症例における DAAs 治療の有無別にみた肝発癌および予後の検討
（瀬崎　ひとみ　肝臓内科）

１３．新規の強度減弱前処置 FBMT を用いた臍帯血移植後合併症の解析
（髙木　伸介　血液内科）

１４．クッシング病におけるUSP8 依存性シグナル伝達ネットワーク機構異常の解明
（竹下　章　内分泌代謝科）

１５．抗がん剤による爪障害のリスク因子の検討
（田辺　裕子　臨床腫瘍内科）

１６．人工呼吸を用いない胸骨圧迫のみの心肺蘇生法が有効な患者層：コロナ禍での心肺蘇生法の探求
（福田　龍将　救急科）

１７．Ｂ型慢性肝炎に対するエンテカビル投与症例における超高感度定量系を用いた
HBコア関連抗原および HBs 抗原による肝発癌予測
（保坂　哲也　肝臓内科）

１８．透析患者における糖化アルブミン/糖化ヘモグロビン比の臨床的意義の検討
（星野　純一　腎センター内科）

１９．表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍の臨床病理学的特徴と内視鏡的診断および治療（EMR/ESD）確立のための研究
（布袋屋　修　消化器内科）

２０．糖尿病性腎臓病における Rapid Decliner の病態解明：腎生検コホートを用いた腎病理と腎機能低下速度との関連の研究
（山内　真之　腎センター内科）

文部科学省あて「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン（実地基準）」に基づく体制整備等自己評価チェックリストの提出

科学研究費補助金等の公的研究費の管理・監査については、厳粛な運営が求められております。

当研究所では、代表理事を最高管理責任者として、研究員・事務職員一体となってコンプライアンスを基本とした「行動規範」に則った運営を引き続き推進してまいります。

寄付ご芳名

研究所ニュース４７２以後、下記の方よりご寄付がありました。

青木　一郎 様

株式会社同和ライン 様

（株式会社　みなと銀行　様）

貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。

当研究所は、第２代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章（昭和４５年１１月）を記念し、政・財界の支援を得て昭和４８年５月設立いたしました。 虎の門病院と密接な関係のもと、成人病（生活習慣病）の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。