平成２０２４年１１月１日

２０２５年度　研究助成（上期募集分）の決定

冲中記念成人病研究所の事業として、７月から募集しておりました研究助成に多数の応募があり、審査会ならびに研究委員会で審査した結果、次の１９件に対し助成することを決定いたしました。

１． 侵襲性糸状菌感染症の診断精度の向上に関する研究
（荒岡　秀樹　臨床感染症科）

２． 同種造血細胞移植後中枢神経合併症における病原微生物検査の臨床的有用性
（内田　直之　血液内科）

３． アルツハイマー型認知症のエクソソーム解析による発症素因と臨床的バイオマーカーの探索５
（井桁　之総　認知症科）

４． クッシング病におけるUSP8 依存性シグナル伝達ネットワーク機構異常の解明
（竹下　章　内分泌代謝科）

５． ピロリ菌未感染と除菌後時代の胃癌の臨床病理学的特徴と内視鏡的診断治療確立のための研究
（布袋屋　修　消化器内科）

６． 長期的な終末糖化産物の推移と糖尿病性腎臓病との関連を調査する探索的研究
（辻本　哲郎　糖尿病代謝科）

７． 代謝機能障害関連脂肪性肝炎（MASH）肝癌を含む肝病態把握における非侵襲的検査の臨床応用
（芥田　憲夫　肝臓内科）

８． 進行肝細胞癌に対する外科的治療介入の実態と成績調査
（進藤　潤一　消化器外科）

９． Ｂ型慢性肝炎からHBs 抗原陰性化例における高感度 HBs 抗原およびHBcr 抗原量の推移に関する研究
（鈴木　文孝　肝臓内科）

１０．糖尿病性腎症における老化細胞の検出と比較解析：正常腎組織および非糖尿病性腎症との比較研究
（山内　真之　腎センター内科）

１１．治療適応に難渋する大動脈弁狭窄症における短期、中期的予後と運動生理学的指標に関する研究
　　（伊東　秀崇　循環器センター内科）

１２．ウイルス性出血性膀胱炎の重症度予測因子、効果的治療、予後因子の同定
　　（林田　迪剛　泌尿器科）

１３．多発性嚢胞腎（ADPKD）患者における難治性肝または腎嚢胞感染症に対する乳酸菌飲料の再発予防効果についての研究
　　（諏訪部　達也　腎センター内科）

１４．類洞閉塞症候群における新規バイオマーカーの開発
（髙木　伸介　血液内科）

１５．脂質異常症の原因についての研究－６
（大久保　実　内分泌代謝科）

１６．下垂体神経内分泌腫瘍の病理新分類の意義の検証
（福原　紀章　間脳下垂体外科）

１７．肺 invasive mucinous adenocarcinoma における粘液形質の検討
（宇留賀　公紀　病理部）

１８．ゲノタイプ 3 型 C 型慢性肝疾患症例に対するインターフェロンフリーDAAs 治療の治療効果と HCV 遺伝子変異ならびに宿主要因との相関性の検討
（瀬崎　ひとみ　肝臓内科）

１９．造血幹細胞移植後の口腔感覚異常の評価について日本病理剖検輯報における日本人の公開剖検がん疫学情報を用いた探索的な２次解析による癌自然史の検討
（水谷（吉村）　美枝子　歯科）

村勢　敏郎理事　ご逝去

平成１０年から研究部長を皮切りに、平成１２年に財団法人冲中記念成人病研究所所長（平成２６年まで理事長と兼務）、平成１８年より理事長。平成２３年の公益財団法人移行後、令和２年まで公益財団法人冲中記念成人病研究所初代代表理事、そして現在に至るまで長年に亘り、理事として当財団の発展にご尽力賜りました村勢　敏郎氏がご逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたます。

寄付ご芳名

研究所ニュース４９６号以後、下記の方よりご寄付がありました。

米　典子　様（故富樫　絢子　様）

貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。

当研究所は、第２代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章（昭和４５年１１月）を記念し、政・財界の支援を得て昭和４８年５月設立いたしました。 虎の門病院と密接な関係のもと、成人病（生活習慣病）の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。