平成2025年10月8日
2026年度 研究助成(上期募集分)の決定
冲中記念成人病研究所の事業として、7月から募集しておりました研究助成に多数の応募があり、審査会ならびに研究委員会で審査した結果、次の15件に対し助成することを決定いたしました。
1. 代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)病態把握における非侵襲的肝疾患評価法(NILDA)の臨床的有用性
(芥田 憲夫 肝臓内科)
2. 侵襲性真菌感染症の疫学と遺伝子診断診の有用性に関する研究
(荒岡 秀樹 臨床感染症科)
3. 内視鏡生検検体を用いたヒト大腸腫瘍に対するオルガノイド培養法の確立
(落合 頼業 消化器内科)
4. 臍帯血移植後の生着前免疫反応の発症リスクと移植成績への影響についての後方視的検討
(山本 久史 血液内科)
5. アルツハイマー型認知症のエクソソーム解析による発症素因と臨床的バイオマーカーの探索6
(井桁 之総 認知症科)
6. ピロリ菌陰性胃癌の臨床病理学的特徴と内視鏡的診断・治療確立のための研究
(布袋屋 修 消化器内科)
7. 薬剤耐性カンジダ菌のゲノム解析によって隠れた院内クラスターを明らかにする
(原口 瑞樹 臨床感染症科)
8. クッシング病におけるUSP8 依存性シグナル伝達ネットワーク機構異常の解明
(竹下 章 内分泌代謝科)
9. 内視鏡的手縫い縫合術における持針器二本操作法の開発
(早坂 淳之介 消化器内科)
10.下垂体腫瘍に併発する悪性腫瘍および代謝性疾患の特徴に関する探索研究
(辻本 哲郎 糖尿病代謝科)
11.日本における閉塞性肥大型心筋症に対する経皮的中隔心筋焼灼術(alcohol septal ablation;ASA)の現状と周術期予後に関する全国調査研究
(山口 徹雄 循環器センター内科)
12.臨床応用を目指した肝細胞癌に対する薬物療法における治療前奏効予測可能な血液バイオマーカーの探索
(保坂 哲也 肝臓内科)
13.好酸球性食道炎に対する制酸剤治療効果に関する検討
(鈴木 悠悟 消化器内科)
14.脂質異常症の原因についての研究-7
(大久保 実 内分泌代謝科)
15.内頚動脈サイフォン部の三次元構造と下垂体神経内分泌腫瘍の進展様式
(登坂 雅彦 間脳下垂体外科)
理事の就任
下記のとおり理事1名が就任され7名体制といたしました。(敬称略)
―就任―
理事 渡邊 修 石油資源開発株式会社 特別顧問
貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。
当研究所は、第2代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章(昭和45年11月)を記念し、政・財界の支援を得て昭和48年5月設立いたしました。 虎の門病院と密接な関係のもと、成人病(生活習慣病)の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。