ご挨拶

当法人は、平成23年4月内閣府より公益財団法人の認定を取得し、公益事業を展開しております。これも偏に皆様方のご支援、ご指導の賜ものと有難く厚く御礼申し上げます。

さて、冲中記念成人病研究所は、虎の門病院の敷地内に建てられています。当研究所は、創設者・冲中重雄先生の設立の趣旨に沿って、虎の門病院と密接な協力関係を保ちながら、成人病に関する調査研究、研究費の助成、出版物の刊行、講演会の開催等の事業を行ってまいりました。

個人の名前を冠した研究所は、欧米には数多くありますが、わが国では非常に稀であります。冲中先生はわが国の臨床医学に多大な貢献をなさった方で、昭和38年に東京大学教授を退官後、虎の門病院院長に就任され、昭和45年には文化勲章を授賞なさいました。

私自身は先生から直々に教えを受ける機会はありませんでしたが、大学卒業後は先生が主催する内科教室に入り、多くの先輩方から折に触れて先生の臨床医学に対する真摯にして厳しい姿勢について聞いておりました。冲中先生は、「病院には医療レベルの向上のために基礎的な研究施設がどうしても必要である」と常々話しておられたとのことでした。

この志を実現するために、この地に成人病研究所を設立されました。先生のこの信条は、その後、虎の門病院と当研究所に継承されて、今日の高い医療レベルを支える土台となってきました。

近年、医学は驚くべきスピードで進歩・発展を遂げました。"十年一昔"と云われますが、10年前と比較するとまさに隔世の感があります。病気の原因は遺伝子レベルまで掘り下げて探求され、いろいろな分野で原因遺伝子が明らかにされ、更には遺伝子情報をもとに一人ひとりに合った治療法が検討される、そのような時代になってきています。いま新しい時代を迎えて、より高い医療水準を支える臨床研究・基礎研究が一層求められております。 

当研究所は設立以来、諸先輩の努力のお陰で順調に発展してまいりました。その礎のうえに立って、研究の方向性を見極めながら、何よりも患者さんの治療に役立つ研究ができるよう今後も努力して参る所存です。

当研究所のこれまでの発展は偏に役員の方々や皆様方の暖かい精神的、経済的なご支援によるものであり、ここに深く感謝申し上げます。今後とも引き続き、皆様方の一層のご支援とご鞭撻をお願い申し上げます。

代表理事  村勢 敏郎

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