研究所ニュース

研究所ニュース No.4572020.01.08(水)

平成2020年1月6日

新年のご挨拶

研究所長  小林  哲郎

明けましておめでとうございます。日頃よりご支援いただいております皆様ならびに虎の門病院の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。本年は研究所の分院への一部移転の年となり何かと慌ただしい一年になりそうです。この年が明るく実りあるものになることを念じ、皆様方の一層のご発展をお祈り申し上げます。
さて、当研究所は1973年、虎の門病院第二代院長の冲中重雄先生の「病める者の立場に常に立ち、最善で最新の医療を提供したい」という熱い思いによってこの地に設立され、本年で46年目を迎えます。設立以来、虎の門病院と緊密な関係を保ちながら、臨床の場で生じた医学的課題について掘り下げて研究し、さらには独自の基礎的な研究も加えて活動してきました。そして、これらの研究成果は虎の門病院における医療レベルの向上に大きく貢献してきました。2011年4月には、内閣府を所管とする公益財団法人として新たな一歩を踏み出し、現在は全国的にも広く研究助成支援もおこなうなど、医学・医療界に広く貢献しつつあります。今後も研究所の更なる発展を目指して、患者様の治療に役立つ研究ができるように所員一同、尚一層努力していきたいと念じております。
最後に、当研究所にこれまで寄せられましたご支援の数々を感謝申し上げるとともに、各方面の皆様方のさらなるご理解とご援助をお願い申し上げまして新年のご挨拶とさせて頂きます。

内閣府の立入り検査

内閣府公益認定等委員会による立入り検査が、11月6日(水)実地されました。
特に大きな問題もなく、種々ご指導賜りました。

2020年度 研究助成(下期募集分)の決定

冲中記念成人病研究所 助成事業として公募しておりました研究助成の申請が、今回は66機関86件ありました。うち研究課題等審査した結果、次の12件に助成することが決定しました。

嬉野 博志
佐賀大学
慢性骨髄性白血病のTreatment free remissionの可否にNK細胞の制御因子である
killer immunoglobulin-like receptorの遺伝子多型が寄与するか

遠藤 俊毅
東北大学
脊髄損傷モデルに対するヒトMuse 細胞の亜急性移植効果の検証

大木 理恵子
国立がん研究センター研究所
がん抑制遺伝子PHLDA3の機能欠損を伴った神経内分泌腫瘍の新規細胞株樹立と解析

大本 晃弘
がん研有明病院
頭頸部原発神経内分泌がんの遺伝学的背景に関する研究

佐藤 啓介
国家公務員共済組合連合会 斗南病院
有酸素運動における間質中グルコース値の有効性に対する検討

高村 史記
近畿大学
肺滞在型メモリーCD8T細胞インフレーション機構の解明

福本 毅 
神戸大学大学院
エピゲノムによる小胞体ストレス制御に着目した新規がん治療の確立

松本 紘太郎
慶應義塾大学
ANCA 関連血管炎における血小板Toll様受容体を介したNETosis の分子機構解明

三島 英換
東北大学病院
生体内のプリン尿酸代謝制御における腸内細菌叢の関与の解明

宮澤 正顯 
近畿大学
ヒト肺における滞在型メモリーTリンパ球形成・集積部位の検討

矢澤 生
国立長寿医療研究センター
神経変性における細胞間相互作用制御によるalpha-synuclein蓄積の抑制

山田 洋
筑波大学
意欲を生み出す神経回路の解明:モデル動物を用いた研究

理事会・評議員会の開催日程

主に2020年度予算に関する審議を行うため、理事会・評議員会を下記の日程で開催いたします。

理事会

日 時:
2020年2月27日(木)
午後3時00分~4時00分
場 所:
虎の門病院 9階役員会議室

評議員会

日 時:
2020年3月23日(月)
午後2時00分~3時00分
場 所:
虎の門病院 9階役員会議室

寄付ご芳名

研究所ニュース456以後、下記の方よりご寄付がありました。

宮部 信子 様

貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。

当研究所は、第2代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章(昭和45年11月)を記念し、政・財界の支援を得て昭和48年5月設立いたしました。 虎の門病院と密接な関係のもと、成人病(生活習慣病)の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。

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