平成2026年1月1日
新年のご挨拶
研究所長 小林 哲郎
明けましておめでとうございます。日頃よりご支援いただいております皆様ならびに虎の門病院の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。おだやかな新年を迎え皆様方の一層のご発展をお祈り申し上げます。
当研究所は1973年、虎の門病院第二代院長の冲中重雄先生の「病める者の立場に常に立ち、最善で最新の医療を提供したい」という熱い思いによってこの地に設立され、本年で53年目を迎えます。設立以来、虎の門病院と緊密な関係を保ちながら、臨床の場で生じた医学的課題について掘り下げて研究し、さらには独自の基礎的な研究も加えて活動してきました。そして、これらの研究成果は虎の門病院における医療レベルの向上に大きく貢献してきました。2011年4月には、内閣府を所管とする公益財団法人として新たな一歩を踏み出し、現在は全国的にも広く研究助成支援もおこなうなど、医学・医療界に広く貢献しつつあります。今後も研究所の更なる発展を目指して、患者様の治療に役立つ研究ができるように所員一同、尚一層努力していきたいと念じております。
最後に、当研究所にこれまで寄せられましたご支援、ご寄附の数々を感謝申し上げるとともに、各方面の皆様方のさらなるご理解とご援助をお願い申し上げまして新年のご挨拶とさせて頂きます。
2026年度 研究助成(下期募集分)の決定
冲中記念成人病研究所 助成事業として公募しておりました研究助成の申請が、今回は71機関95件ありました。うち研究課題等審査をした結果、次の10件に助成することが決定しました。
五十嵐 正樹
東京大学医学部附属病院
SGLT2 阻害薬の腸管を介した血糖低下および臓器保護作用の分子基盤の解明
鵜木 元香
東京大学大学院
染色体不安定性を呈する遺伝性疾患の分子病態解明と加齢性疾患への波及的理解
木村 佳貴
帝京大学
免疫老化に着目したHIV 感染者の動脈硬化進展機構と新規予防・治療標的因子の探索
髙士 祐一
福岡大学
健康寿命の延伸を目指した生体のリン感知機構の解明
竹下 勝
慶應義塾大学
自己免疫の維持に関わる分子機構の解明
田中 真司
東京大学医学部附属病院
神経系を介した腎臓-脾臓連関の解明
星野 昌弘
東京科学大学病院
Photon counting CT による冠血流と冠微小循環評価に関する前向き観察研究
森口 翔
量子科学技術研究機構 脳機能イメージング研究センター
老年期うつ病に潜む神経変性疾患前駆状態の解明:α・シヌクレインPET の生物学的層別化
茂久田 翔
広島大学病院
関節リウマチの疼痛制御を目指した補体H因子依存性GM-CSF発現調節機構の解明
山崎 修
帝京大学
遺伝要素から切り込む腎尿細管を起源とする生活習慣病の増悪メカニズムの解明
寄付ご芳名
下記の方よりご寄付がありました。
| 嶋本 安美 様 | 上原 葆子 様 | 内田 和弘 様 |
| 原 禄郎 様 | 梶山 祐美子 様 |
貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。
当研究所は、第2代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章(昭和45年11月)を記念し、政・財界の支援を得て昭和48年5月設立いたしました。 虎の門病院と密接な関係のもと、成人病(生活習慣病)の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。