研究所ニュース No.4302017.01.11(水)

平成29年1月5日

新年のご挨拶

研究所長  小林  哲郎

  明けましておめでとうございます。虎の門病院の皆様ならびにご支援いただきました皆様に新年のご挨拶を申し上げます。昨年は、虎の門病院・冲中記念成人病研究所新築工事が開始され、2年半後の竣工に向けて日々建設が進んでおり、希望あふれる年となりました。この一年が明るく実りある年になることを念じ、皆様方の一層のご発展をお祈り申し上げます。
  さて、当研究所は1973年、虎の門病院第二代院長の冲中重雄先生の「病める者の立場に常に立ち、最善で最新の医療を提供したい」という熱い思いによってこの地に設立され、本年で44年目を迎えます。設立以来、虎の門病院と緊密な関係を保ちながら、臨床の場で生じた医学的課題について掘り下げて研究し、さらには独自の基礎的な研究も加えて活動してきました。そして、これらの研究成果は虎の門病院における医療レベルの向上に大きく貢献してきました。2011年4月には、内閣府を所管とする公益財団法人として新たな一歩を踏み出し、現在は全国的にも広く研究助成支援もおこなうなど、医学・医療界に広く貢献しつつあります。今後も研究所の更なる発展を目指して、患者様の治療に役立つ研究ができるよう所員一同なお一層努力していきたいと念じております。
  最後に、当研究所にこれまで寄せられましたご支援の数々を感謝申し上げますとともに、各方面の皆様方のさらなるご理解とご援助をお願い申し上げ新年のご挨拶とさせて頂きます。

平成29年度 研究助成(下期募集分)の決定

冲中記念成人病研究所 助成事業として公募しておりました研究助成の申請が、今回は62機関79件ありました。うち研究課題等審査した結果、次の10件に助成することが決定しました。

今井 陽一
東京大学医科学研究所附属病院
多発性骨髄腫に対する抗体療法のHDAC 阻害による最適化の検討

大木 理恵子
国立がん研究センター研究所
希少がんである神経内分泌腫瘍のがん抑制遺伝子PHLDA 3 の遺伝子診断による新しい予後・治療薬選択の診断法開発 ~神経内分泌腫瘍患者の個別化医療を目指して~

沖 健司
広島大学病院
DNAメチル化と転写因子の統合的エピゲノム解析によるアルドステロン合成機構の解明

河口 義邦
東京大学医学部附属病院
蛍光イメージングと逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)法を用いた術後残肝機能の解明

神田 光郎
名古屋大学医学部附属病院
ゲノム編集による胃癌肝転移関連因子ethanolamine kinase 2 の機能解析と分子標的治療への応用

河野  寬
山梨大学
中鎖脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝炎に起因する肝発癌の抑制

高橋 梓
千葉大学真菌医学研究センター
侵襲性カンジダ症原因菌の強酸(胃酸)耐性メカニズムの解明

中山 高宏
杏林大学
BBB透過型エピゲノム作用薬による発達障害の新しい治療法の開発

森田 剣
京都大学大学院
骨髄異形成症候群(MDS)における分化誘導因子KLF4の機能解明と新規抗癌治療薬の開発

三瀬 広記
岡山大学大学院
尿中糖鎖修飾差異による糖尿病患者における腎予後予測因子の同定

寄付ご芳名

研究所ニュース429号以後、下記の方よりご寄付がありました。

小関 健哲 様 藤原 敏行 様 小川 是 様

貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。

当研究所は、第2代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章(昭和45年11月)を記念し、政・財界の支援を得て昭和48年5月設立いたしました。虎の門病院と密接な関係のもと、成人病(生活習慣病)の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。

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