研究所ニュース

研究所ニュース No.4832023.01.12(木)

2023年1月10日

新年のご挨拶

研究所長  小林  哲郎

明けましておめでとうございます。日頃よりご支援いただいております皆様ならびに虎の門病院の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。この年が明るく実りあるものになることを念じ、皆様方の一層のご発展をお祈り申し上げます。

当研究所は1973年、虎の門病院第二代院長の冲中重雄先生の「病める者の立場に常に立ち、最善で最新の医療を提供したい」という熱い思いによってこの地に設立され、本年で50年目を迎えます。設立以来、虎の門病院と緊密な関係を保ちながら、臨床の場で生じた医学的課題について掘り下げて研究し、さらには独自の基礎的な研究も加えて活動してきました。そして、これらの研究成果は虎の門病院における医療レベルの向上に大きく貢献してきました。2011年4月には、内閣府を所管とする公益財団法人として新たな一歩を踏み出し、現在は全国的にも広く研究助成支援もおこなうなど、医学・医療界に広く貢献しつつあります。今後も研究所の更なる発展を目指して、患者様の治療に役立つ研究ができるように所員一同、尚一層努力していきたいと念じております。

最後に、当研究所にこれまで寄せられましたご支援の数々を感謝申し上げるとともに、各方面の皆様方のさらなるご理解とご援助をお願い申し上げまして新年のご挨拶とさせて頂きます。

2023年度 研究助成(下期募集分)の決定

冲中記念成人病研究所 助成事業として公募しておりました研究助成の申請が、今回は59機関81件ありました。うち研究課題等審査をした結果、次の11件に助成することが決定しました。

石浦 浩之
岡山大学
白質ジストロフィー・白質脳症の病態解析研究

川村 聡
東京大学医学部附属病院
肝再生および肝発癌におけるAFP 陽性細胞の意義解明と治療応用

木脇 祐子
東京医科歯科大学大学院
膵神経内分泌癌、内分泌・非内分泌混合腫瘍の進展機構の解明

倉重 毅志
呉医療センター
筋萎縮性側索硬化症の早期生検病理診断に有用な全身病理の解明

鈴木 辰典
東京大学医学部附属病院
ヒト膵癌における免疫微小環境の病態解明に基づく新規治療戦略の開発

寺坂 友博
岡山大学病院
マウスゴナドトロープ細胞における RNA 結合タンパク ZFP36 による生殖機能について

藤城 緑
日本大学病院
膵β細胞とα細胞の配置構造の解析による2型糖尿病の病態解明

松田 和樹
東京大学医学部附属病院
肝線維化の病態解明と新規治療法の開発

松田 烈士
関西医科大学
アストロサイト摂動から紐解く休眠のメカニズム

松本紘太郎
慶應義塾大学
成人発症スティル病と抗 MDA5 抗体陽性皮膚筋炎に共通するマクロファージ活性化病態の解明

安川 武宏
順天堂大学
がん内線維芽細胞 CAFs で異常発現するパーキンソン病原因タンパク質α-シヌクレインが発揮するがん悪性化促進能への寄与の解明

理事会・評議員会の開催日程

主に2023年度予算に関する審議を行うため、理事会・評議員会を下記の日程で開催いたします。

理事会

日 時:
2023年3月1日(水)
午後1時00分~2時00分
場 所:
虎の門病院 9階役員会議室

評議員会

日 時:
2023年3月22日(水)
午後1時30分~2時30分
場 所:
虎の門病院 9階役員会議室

寄付ご芳名

研究所ニュース382号以後、下記の方よりご寄付がありました。

梶山 祐美子 様 藤原 敏行 様 小関 健哲 様

貴重なご寄付につきましては、ご芳志に添うよう医学研究のため役立たせていただきます。誠にありがとうございました。
みなさまのご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。

当研究所は、第2代虎の門病院長、冲中重雄先生の文化勲章受章(昭和45年11月)を記念し、政・財界の支援を得て昭和48年5月設立いたしました。 虎の門病院と密接な関係のもと、成人病(生活習慣病)の臨床的及び基礎的研究を行っております。
研究実績を臨床の場に還元できますよう一層努力してまいる所存でございます。
今後とも皆様のご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。

Copyright © 2024 冲中記念成人病研究所 All Rights Reserved.