今月の研究者

増本 智彦

増本 智彦

1) これまでのキャリア
私は1993年に東京大学医学部を卒業後、同大学の放射線医学教室に入局しました。東大病院ならびに東京都立駒込病院で研修した後に再び東大病院に戻り、そこからは神経放射線診断を専門とする道を選択しました。MRIの高速化・高磁場化やヘリカルCT・マルチスライスCTなどの技術が進歩していた時期でもあり、私は主に脳神経疾患のMRI研究に携わっていました。
2008年には筑波大学医学医療系臨床医学域の准教授(放射線診断・IVR科)に就任し、これまでに引き続き脳神経疾患のMRI診断に関する研究とともに、東京大学の先生方と協力してコンピュータ支援診断の研究などを行っていました。
その後、2020年に前部長の小久保宇先生の後を引き継いで虎の門病院放射線診断科の部長を拝命し、現在に至ります。
学会活動としては、日本神経放射線学会評議員、日本磁気共鳴医学会代議員、日本脳神経CI学会世話人を務めています。

2) 研究分野
脳神経疾患のMRI診断(脳腫瘍の画像診断、シネMRIを用いた脳脊髄液の評価、下垂体のdynamic MRIの解析)
コンピュータ支援診断(経時的差分CTを用いた脊椎骨転移の検出、脳動脈瘤の検出)

3) 今後の抱負
虎の門病院の豊富な症例を生かし、成果を患者にフィードバックできる臨床研究を行っていきたいと考えています。

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