1) キャリア
1987年に東京大学医学部を卒業後、同大学神経内科学教室に入局。東京大学医学部附属病院を始めとして三井記念病院、虎の門病院分院で診療経験を積みました。虎の門病院分院に勤務させていただいた時、当時神経内科医長で後に横浜市立大学神経内科教授(医学部長)になられた黒岩義之先生に臨床神経生理学の熱心な指導を受けたこともあり臨床神経生理学を専門とすることとなりました。中枢神経刺激を宇川義一先生、神経筋については園生雅弘先生という第一人者の指導を受けられたことは大変幸運であったと思っています。大学では導入されたばかりの脳磁界計測を用いた不随意運動の研究で学位を取得しました。その後1994年に虎の門病院神経内科医員、2002年から国立国際医療センター神経内科医長、2009年に虎の門病院神経内科部長となり現在に至っています。臨床病院では最も多い疾患である脳卒中の臨床研究にも携わってきました。学会関係では日本臨床神経生理学会保険点数適正化委員会委員長として平成24年~28年の保険点数改訂に携わり、脳波・筋電図・誘発電位等神経生理検査の多くが増点されたことはこの分野にかかわる皆様に多少は貢献できたかと思っています。現在は日本神経学会指導医・代議員、日本脳卒中学会指導医・代議員、日本神経救急学会評議員、日本臨床神経生理学会指導医・代議員などを務めています。
2) 研究分野
臨床神経生理(脳波、筋電図、誘発電位など)を専門としていますが、最多の神経疾患である脳卒中の臨床も専門としています。脳卒中・神経筋疾患の他施設との共同研究を行っています。
3) 今後の抱負
神経疾患は治癒が望めるものが今後増加していきます。しっかりとした臨床能力を備えつつ、Research mindをもった後進を育成していきたいと思っています。