今月の研究者

大久保 悟志

大久保 悟志

〇キャリア
2009年に信州大学を卒業後、外科の後期研修を経て、2014年に国立がん研究センター東病院へ肝胆膵外科レジデントとして入職しました。2015年には順天堂大学の社会人大学院へ入学し、臨床の傍ら研究も行い、2019年に胆道がん切除症例における、腫瘍の浸潤先進部の形態と予後との関連における研究で学位を取得しました。そのほか、他施設共同研究であるBorderiline resectable膵癌に対する術前S-1併用放射線療法後のCT検査における切除可能性診断法の検討(JASPAC05)の不随研究として、膵癌の術前化学放射線利用法が及ぼす免疫学的な膵癌微小環境の変化についても研究を行い論文報告しております。2019年からは虎の門病院へ入職し、肝切除における止血剤や癒着防止材などの安全性や有効性の検討を始め、多くの臨床研究に従事しております。
現在は日本外科学会専門医、日本消化器外科専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本肝胆膵外科高度技能専門医・評議員 を務めております。

〇研究分野
膵臓癌の集学的治療(術前化学療法が及ぼす膵癌微小環境の変化、術前化学療法後の治療効果判定に関する研究、安全な膵消化管吻合法の検討、膵切除後の経時的な形態変化と晩期合併症の関連、周術期アミノ酸動態と手術・合併症の関連 等)
肝臓癌外科治療(再肝切除の安全性、肝切除における安全確実な止血法 等)

〇今後の抱負
消化器外科肝胆膵外科領域を中心に日々の臨床で生じる疑問に対して真摯に向き合いながら研究を行ってきました。今後も臨床データをもとに様々な研究を行い、患者さんの治療に少しでも寄与でればと思います。宜しくお願いいたします。

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